原初、人間がワインに目覚めたのは、天然・自然水についで、
おいしい飲み物だった、からではないでしょうか。
清らかな自然水に比べて、ときには、
幻想的な世界へ導いてくれる飲み物。

人々は葡萄を採取しながら、未知の美食を求めて
探訪をかさねながら世界の気候・風土に最適な
葡萄品種を選んできました。

中でも、純粋・無垢な品種リースリングがワインになるとき、
それぞれの土地感をもっとも率直に表現する飲み物で
あることに気がつきました。

細く長い地下茎が地球から汲みだす神秘的な物語。
よりそう人々が語りあうとき、一人で瞑想するとき、
リースリングによって、新たなテロワールの視界が開けるでしょう